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2022年8月15日
今回は、紙のサイズについてお話ししたいと思います。
我々が使っているA判やB判の用紙は、長方形でできていますが、この縦横比率が1対ルート2であることも、よく聞く話ではないでしょうか。
わたしも、話だけは記憶にあったのですが、先日ようやく、初めて自分で電卓を叩いてみました。
A4サイズの短辺210mmにルート2をかける……
えーと、ルート2ってなんだっけ? となるわけです(笑)
本を読み返したりバタバタの後、210mmに「ひとよひとよにひとみごろ(1.414213)」を掛け算します。
わたしは昔、A4サイズを「日当」が「肉な」=210mm×297mmと暗記していました。
電卓の計算結果は296.9848となり、長辺と一致します。
そのことに、今更ながらしきりと感心してしまいました
(ちなみにB5サイズは、「嫌に(スープが)濁るな」=182mm×257mmと覚えています)。
今度は、我々がよく使う原紙サイズでも確認をしてみました(印刷会社が使用する、断裁前の大きな状態の紙のことです)。
すると、これは比率が1対ルート2ではできていないこともわかります。
例えば、A判原紙を、わたしは「(大学)浪人後、(トランプをして)ババを引いた」と覚えています (625×880mmですね)。計算してみると、1対1.408と、ルート2よりわずかに小さくなります。
このサイズも、色々な理由(印刷や製本のための余白など)がありそうですが、どのように決まっているのか、今回はそこまで調べられませんでした。
この1対ルート2という比率は、白銀比と呼ばれることもあるそうです。
読んだ本によると、「奈良時代から伝わる木造建築の寸法決定でも使われる比率」とのこと(出典:『Wordによる編集レイアウトとDTP実践テクニック』西上原 裕明(技術評論社 2014年5月10日発売))。
ところが、インターネットを検索すると、白銀比は別にあり、1対ルート2は大和比と呼ばれるとの記載もあります(出典2)。
機会があれば、引き続き調べてみようと思います。
なお、よく聞く黄金比ですが、こちらは1対1.618だそうです。
語呂合わせをするなら、世界は「広いや」とでも覚えようかと思っています。