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2022年6月10日
幕末に幕府が洋式軍隊制度を導入する際、将兵の携行物を収納するための装備品として、オランダからもたらされた背嚢(はいのう、バックパック)のオランダ語呼称「ransel」ランセルもしくはラヌセルがなまって「ランドセル」となりました。
通学鞄としては学習院初等科が起源とされます。創立間もない明治18年に「教育の場での平等」との理念から馬車、人力車での登校を禁止し、学用品は召使いではなく生徒自身が持ち登校すると決めたことから通学鞄としてランセルが導入されました。
この鞄は革を使っているため高級品であった事から戦前は都市部の富裕層の間でのみ用いられる事が多く、地方や一般庶民の間では風呂敷や安価な布製ショルダーバックが主に用いられたようです。
ランドセルが全国普及したのは昭和30年代以降で、高度経済成長期を迎え、人工皮革が登場した頃からと言われます。
素材は近年では軽さや丈夫さ、手入れの簡単さなどの要望から、人工皮革のクラリーノ製が主流となり、約7割を占めています。
そのほか牛革やコードバン(馬の皮)をつかった高級なものもあります。
ちなみにこのクラリーノですが、1964年にクラレが開発した世界初の人工皮革です。
なんとクラレは日本の企業で、当時の先端技術であった人造絹糸レーヨンを企業化することを目的に1926年に創立されました。