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2021年12月17日
イギリスやアメリカ・カナダでクリスマスディナーを代表する料理の一つとして七面鳥が親しまれているという話は聞いたことがある人も多いと思います。
シチメンチョウは、アメリカ大陸原産のキジ目キジ科の鳥で結構大きい鳥です。「七面鳥」という日本名の由来ですが、首から上の露出している皮膚の色が、興奮するといろんな色に変わることから着いたそうです。
さて、英語圏では「ターキー」と呼ばれる七面鳥ですが、なぜアメリカ原産なのにトルコと呼ばれているのでしょうか。
調べてみると、先に七面鳥によく似た、アフリカ原産のホロホロ鳥がトルコを経由して輸入されており、このホロホロ鳥をヨーロッパの人はトルコからくるので「ターキーコック(トルコ鶏)」と呼んでいました。七面鳥は16世紀初頭にアメリカ大陸から持ち込まれましたが、ホロホロチョウに似ているので混同してターキーと呼ばれるようになったと言われています。さらに、七面鳥の方がホロホロチョウよりも大きくておいしかったためか、本家のホロホロチョウは名前を奪われ、現在では「ギニアファウル」と呼ばれるようになってしまいました。
その後、大航海時代にヨーロッパからアメリカに移住した後でも、もともとアメリカで何と呼ばれていたのか誰も知らなくなって、アメリカでもターキーで定着したようです。
なお、トルコでは七面鳥を「ヒンディ」と呼びますがこれは「インドの」という意味。他の言語でもインドにちなんだ名前で呼ぶところがあるようです。
さらに、ブラジル・ポルトガル語では「ペルー」。アラビア語では「ローマ」など、出生地について相当の混乱をきたしている七面鳥。七面鳥という名前の由来が色んな国の名前で呼ばれることだったとしても信じてしまいそうです。
さて、来週のクリスマス、夕ごはんは何にしましょうかねぇ。
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